• テキストサイズ

君に届くまで

第45章 突入


レンと燭台切は議員達を退けて中央部へと合流する。

「大丈夫。このフロアの出入り口は封鎖出来てるよ。」

乱が一拍遅れて、息を切らせて戻ってきた。

「2階があるようですが。」

2階は観覧席になっているようだった。1階と2階を繋ぐ階段は無い。
この騒ぎで、殆どの者が逃げたのだろう。片手で数えるくらいしか人が残っていないようだ。それも隠れながらこちらを伺う始末で、攻撃してくる気配がない。
ただ、隠れている者の側にある、黒い機械が気になる。

「あれ、何ですか?」

レンが黒い機械を見ながら問うと、近くにいた燭台切がレンの視線の先を追う。

「あぁ、あれテレビカメラだよ。あれで、日本中に映像を流すんだ。」

「あれがそうですか。ならほっといても大丈夫そうですね。」

「そうだね。寧ろあれがあった方が、レンちゃんにとっては好都合だね。」

「そうですね。」


/ 1263ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp