第43章 束の間の休息
「そういうことなら、人数は6人に絞りましょうか。」
そう言ってレンは彼等を見回すと、彼等は一斉に挙手をする。
「俺が行く!」
「いや、俺だ!」
「ボクも行く!」
「ぼ、僕も…。」
「絶対、次も行くから!」
大和守、鶴丸、乱、五虎退、加州が強固に言い募る。
レンはまたこの流れか、とややげんなりしながらこんのすけを見た。
「なんとか全員連れて行く方法ってないですか?」
「…それは何とも言えません。審神者の力量次第ですので…。」
こんのすけは困った様に笑いながら、そう答えた。
それを受けて、レンは暫し考える。
「なら、ぶっつけ本番で全員で行けるか試してみて、転送出来た人だけで向かうってことにしませんか?ハズレた人はすみませんが、留守番ってことで。」
レンの提案に、彼等は互いの顔を見合わせて、渋々頷いた。
「仕方ないかな。こればっかりは。」
燭台切が肩を竦めて残念そうに言うと、彼等も肩の力を抜いて、やれやれとため息をついた。
「まぁ、そうね。レンの神気量次第っていうんなら仕方ないね。」
「現代行きた〜い!時間遡行軍のネタバラシやりた〜い!」
「どうかハズレませんように!」
加州、乱、厚の言葉に皆は力なく笑った。