第43章 束の間の休息
「「「はあああああああ!!!!??」」」
彼等の大合唱が響き、レンは慌てて耳を塞いだ。
「何なんだよ!?その変態!!」
「それのどこが気に入られてるんだ!?」
「レンも何でそんなヤバい奴、一々相手したんだ!」
彼等は思い思いに怒りの形相でレンに詰め寄る。
「そんなに大騒ぎすることでもないと思いますが…。」
レンは、キーンとする耳に手を当てながら、目を瞬かせる。
「何を暢気な…。殺すって言われているようなものだぞ?」
「そうですね。だから本体で出会さなきゃいいんだと思います。」
大倶利伽羅は呆れて言うと、レンはあっさり肯定する。
「分かってるなら絶対近づかないでね!?」
「お菓子くれるって言ってもダメだからね?」
「美味しいものに釣られちゃダメだよ?」
「…私は子供か?」
加州はともかく、大和守と乱の言いようにレンは呆れる。
「「だって、美味しいものには目がなさそうだから。」」
「失礼な。私だってくれる人は選びます。」
2人のあんまりと言えばあんまりな言葉に、レンはムッとする。
それを見ていた面々は、何だか可笑しくなって、くすくすと笑いを零した。