第40章 再び現代へ
「…じゃあ、この中で初代審神者と一緒に現代に行ったことがある人は?」
加州、燭台切、鶴丸が手を挙げる。
「じゃあ、一緒に行った回数は?」
「俺は…1、2…8回位かな。」
「僕は4回だったよ。」
「俺は3回だ。」
「こんのすけがいる建物に入ったことがある人は?」
「俺行ったことある。」
加州が手を挙げた。
燭台切と鶴丸は首を横に振る。
「じゃ、加州さんで。」
「清光ばっかりずるい!」
大和守は尚も食い下がるが、レンが止めに入る。
「今日は絶対遊びませんよ。場合によっては戦闘になることだってあり得ますから。
あ、勿論刀は置いていってくださいよ。」
レンからの丸腰要求に、加州は自身の刀を手に取り不安そうに見つめる。
大和守はそれはちょっと、と引き下がった。
「誰も武器となるものを持ってなかったんですから、そんなの持っていったら目立ちます。」
レンは淡々と諭す。
「…わかってるよ。」
加州は口を尖らせながら、渋々頷いた。
「私のクナイを一本貸しますから、それで我慢してください。」