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君に届くまで

第40章 再び現代へ





「ん、んん…。」

1人起き、

「ふぁ〜…。おはよ…。」

2人起きると、不思議なもので皆起きる。
そして、各々上掛けを片付けると、

「俺がレンに付き添う!」

早速、言い争いが勃発した。

「…まだやってたんですか。」

レンはあまりの気の長さに、思わず遠い目をする。

「あの状態のまま、中々決まらなくてね。」

燭台切は困った様に笑いながら頬を掻く。
そういえば、とレンを見ると、昨日聞けなかったことを聞いてみる。

「レンちゃんは誰を連れて行きたいの?」

「1人で行きたいです。」


「「「「「却下。」」」」」


間髪入れずに合唱が割り込んできた。

「何でよ。」

「…そこは、しっかり聞こえてるんだね。君達。」

燭台切は思わずため息をついた。

「考えてもみてよ。レンは異世界人なんだから、日本のこと知らないでしょ。」

大和守が素早くレンに駆け寄ると力説する。
彼も知っているとは思えないのだが…。

「そうそう。それにレン、昨日想像と違ってたって言って驚いてたじゃん。1人で行ったら大事になるかもよ?」

続いて加州も便乗した。

「昨日で少しは慣れました。会話を避ければ行けると思います。」

まぁまぁ、と燭台切が仲裁に入る。

「とにかく、誰かは連れてってね。何かあった時は、対処できる人がいないと。でしょ?」

燭台切は困った様に笑う。
レンは渋々頷いた。確かに暗黙の了解や常識は違うかもしれない。
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