第37章 現代へ
店の引き戸を押すと、カランコロンとレトロなドアベルが鳴る。
「いらっしゃ…い…。」
中から、唖然としながらこちらを見る若者が出迎えた。
店員は彼1人らしい。
「すごい格好ですね…。」
加州の服装は、現代でいうところのコスプレの様な格好で、所々解れ、破れている。
レンの服装は、全身真っ黒の作業着の様な格好で、これまた所々破れている。特に肩と太腿の破れ具合が凄まじい。
何をしたらこんなにぼろぼろになるのだろうと思うくらいだ。
「あー…、服を見させてもらえますか?」
加州は苦笑いで問いかける。