第37章 現代へ
その後、無事換金する事ができた。
その額、36万円だ。随分と大金である。
加州と藤崎は初代審神者の話で花を咲かせ、話の流れで事のあらましを彼に話した。
「そうですか、それは災難でございましたね。」
「そうですね、けれど彼女が戦闘に強く、助けてもらいました。」
加州は穏やかに言って、レンを見る。
「この度は、藤崎さんの助けを借りられて本当に助かりました。ありがとうございます。」
彼はそう言って藤崎に頭を下げ、レンもそれに倣う。
「礼には及びません。一助になれた事を嬉しく思います。」
藤崎は穏やかに笑って答えた。