第82章 新撰組
一方、加州達は…。
「まさか、またここに来るとは思わなかったよ。」
「そうね…。」
「懐かしむ余裕があったら、ですね。」
大和守、加州は遠い目をしながら、堀川は苦笑を浮かべて八木邸の門の前に立つ。
「本当は所縁のある人には近づかない方が良かったんだけどね。」
「仕方ないね。あのじゃじゃ馬を連れ戻さなきゃ。」
燭台切と乱も彼等の後ろで苦笑する。
そして、加州達は互いの顔を見て頷き合った。
「それじゃ、行きますか。」
「「「応!」」」
大和守の言葉に全員が答える。
彼等は意を決して八木邸へと足を踏み入れた。