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君に届くまで

第81章 幕末へ




「な、なんだ?」

藤堂達が戸惑っていると、それらは一斉に弾け、雪の結晶が無数に舞い飛んだ。
と、同時に彼等の景色がくらりと揺れる。

「くそ…!何をした…!」

藤堂は怒鳴り、追いかけようとするも、目が回る上に体が思うように動かない。
その間にも二人組の走り去る姿が揺れる視界の向こうに映る。

「待て…!!」

ばたん、ばたん、と音がして振り返ると、彼の仲間が倒れ伏している。
おそらく、同じ様に目を回しているのだろうと予想がつく。
藤堂は、気力で立ち上がると無理やり体を動かし、怪しい二人組を追い始めた。

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