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君に届くまで

第78章 番外編1




「あ、主様。お願いがあります。」

午後の休憩が終わる頃、仕事を再開しようとしたレン達の元に五虎退と小夜が現れた。

「バドミントンの羽が木に引っかかったから取ってほしい。」

小夜が言うと、レンは首を傾げる。

「近くに誰もいないんですか?」

五虎退と小夜に聞くと、彼等は揃って頷いた。

「高い木の天辺の方だから届かなくて。」

「主様に頼んだ方が早く取れると思いました。」

それを聞いて、レンは大倶利伽羅を見る。

「ちょっと出てきます。」

「分かった。」

大倶利伽羅の返事に頷いて、レンは席を立った。

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