第78章 番外編1
加州達はそのまま広間に残り、成果を皆で話し合う。
「どうしよう…、全然手応えないんだけど。」
大和守は肩を落とす。
彼は午後には第二部隊として、遠征に出てしまう。
「あの二人動じなさすぎだよ。特にレン。」
厚も昨晩の事を思い出し、げんなりする。
「くそ〜。ここまで効果がないとは。」
鶴丸は歯噛みする。
「でも、伽羅ちゃんはぐったりしてたよね。そろそろ疲れが出てくる頃じゃないかな。」
燭台切は心配そうな様子で腕を組んだ。
「レンはぴんぴんしちょったな。」
「さすがと言うべきか、タフだと呆れるべきか…。」
陸奥守が思い出しながら言うと、薬研はぐったりする。
「いっそのこと、二人を引き剥がしにかかったらどうだ?」
静かに聞いていた三日月が知恵を貸す。
「どうやって?」
乱が首を傾げる。
「そうさな…。こういうのはどうだ?」
三日月がそう言うと、彼等は三日月の周りに集まった。