第78章 番外編1
レンと大倶利伽羅は、対策としてなるべく別行動を避けて、二人で行動しようと話し合った。
その後も刀剣達の悪戯が繰り広げられる。
外を歩けば、落とし穴が至る所に掘られており、レンと大倶利伽羅は勘や観察眼を頼りに全て避け切る。
部屋に戻れば、静電気が発生する偽のペンが混じっており、眉を顰めながら二人はそれらを取り除く。
午後になるとびっくり箱の贈り物が届き、大倶利伽羅が危うく引っかかりそうになっていた。
「伽羅さんって、意外に単純な仕掛けに弱いですね。」
「…ほっとけ。」
こんな調子で、休みなく悪戯が次々と襲って来る。
夜にも刀剣達による奇襲の様な、寝起きドッキリが敢行され、その度にレンに見つかって水の泡となるか、やり返されていた。
「伽羅さん、私の所に泊まって正解でしたね。」
始めはレンの部屋に泊まる事を渋っていた大倶利伽羅だが、こうも悪戯続きだとレンの部屋に泊まって良かったと認めるしかなかった。
大倶利伽羅は疲れた様に大きなため息をついた。