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君に届くまで

第78章 番外編1



レンはすぐに伊達組を訪ねた。
すると、大倶利伽羅と燭台切がお茶を飲みながらまったりと寛いでいて、突然のレンの訪問に、少し驚いた様に彼女を見上げている。

「伽羅さん、協力してください。」

着くなり、レンは単刀直入に切り出した。
言われた大倶利伽羅は怪訝な顔で返す。

「…何なんだ、いきなり。」

「ハロウィンのパレードに参加する、しないで清光達と揉めまして、勝負をすることになりました。」

レンはそう切り出して、事のあらましをざっと説明する。


「…何でそれに俺が入らなきゃならないんだ。」

大倶利伽羅は苦虫を噛み潰した様な、嫌な顔をした。
当然といえば当然の反応に、燭台切は苦笑する。

「お前等だけで勝手にやればいいだろ。俺には関係…」
「もう、条件提示をしてしまいました。」

レンは悪びれもせずきっぱりと言い切る。
大倶利伽羅は呆れつつも半眼でレンを見た。
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