第75章 忍界大戦8
午後になり、病室に戻ってきた鶴丸と薬研は数少ない荷物を纏めていく。
「レン、帰るぞ。」
「これで目が覚めるといいな。」
鶴丸と薬研は、代わる代わるレンの頭をひと撫ですると、彼女の体をを起こし、鶴丸がおぶる。
そして、薬研が貰った麻紐でレンをしっかりと固定した。
「よぉ!準備は万端か?」
ドアから声がかかり振り向くと、にっと笑ったナルトがいた。
「あぁ。世話になったな。」
鶴丸と薬研は柔らかに笑う。
「いいってばよ。まぁ、出来ることならレンのねぇちゃんとも話したかったがな。」
ナルトはそう言いながら中へ入ってくると、背負われているレンに目を向けた。
「目が覚めるといいな。ねぇちゃん。」
「あぁ。そうだな。」
「さて、そろそろ行くか。あうんの門に集合だってばよ。」
ナルトは戯けたように言うと歩き出した。
鶴丸と薬研も少し笑って後をついて行く。