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君に届くまで

第74章 忍界大戦7




「おじゃましまーす。」

「お邪魔します。」

宴も酣になった頃、サクラとカカシが顔を見せた。


「サクラじゃない。遅かったわね。」

「カカシも遅かったな。今帰りか。」

サクラはいのの隣へ、カカシはいのいちとシカクの間へと呼ばれる。

「病院がね、立て込んでて。鶴丸と薬研は?」

サクラはいのから取り皿を受け取りながらきょろきょろと辺りを見回した。

「そこで寝てる。呑みすぎたのよ。」

いのは部屋の隅を指さす。
そこには毛布に包まって寝ている2人の姿があった。
サクラはそれを見て、少し胸を撫で下ろす。
日がな一日レンの隣で鬱々とされるよりは、よっぽどいい。

「やっと外に出てくれて何よりね。」

サクラはそう言って一つため息をつくと、ご飯を食べだした。
それを聞いて、いのが少し笑う。

「あんたがそう言うってことは、よっぽどべったりだったのね。」

「そりゃもう、呆れるくらいべったりだったわ。大好きすぎるのも問題ね。」

昼間の様子を思い出し、少し顔を顰める。
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