第74章 忍界大戦7
「俺もいのと酒でも呑みたいなぁ。」
いのいちは少し羨ましそうにシカクを見て笑う。
「や〜よ。私達まだ未成年よ?本当はシカマルだって呑まない方がいいんだから。」
いつの間にか、いのがいのいちの後ろに立っていた。
その手には幾つかのお皿が乗ったお盆が抱えられている。
「今日は特別だから煩くは言わないけど、お父さんだっていい歳なんだから、呑み過ぎたらダメよ。」
いのはできた料理をテーブルに並べつつ、空いた皿を片付けていく。
「はい。おつまみ食べながらじゃないと、胃が荒れちゃうわよ。」
「分かった分かった。」
やれやれと微苦笑を浮かべつつ、いのいちはどことなく嬉しそうに笑って皿を受け取る。
それを見たいのは、少し笑いながらまた台所へと戻って行った。
「…随分嬉しそうじゃねぇか。」
シカクの茶々にいのいちは少し照れながらも胸を張る。
「そりゃそうだろ。なんたって俺の娘は里一番だからな。」
「出たよ、娘自慢。」
シカクが言うと、どっと笑いが起こった。