• テキストサイズ

君に届くまで

第74章 忍界大戦7



「俺もいのと酒でも呑みたいなぁ。」

いのいちは少し羨ましそうにシカクを見て笑う。

「や〜よ。私達まだ未成年よ?本当はシカマルだって呑まない方がいいんだから。」

いつの間にか、いのがいのいちの後ろに立っていた。
その手には幾つかのお皿が乗ったお盆が抱えられている。

「今日は特別だから煩くは言わないけど、お父さんだっていい歳なんだから、呑み過ぎたらダメよ。」

いのはできた料理をテーブルに並べつつ、空いた皿を片付けていく。

「はい。おつまみ食べながらじゃないと、胃が荒れちゃうわよ。」

「分かった分かった。」

やれやれと微苦笑を浮かべつつ、いのいちはどことなく嬉しそうに笑って皿を受け取る。
それを見たいのは、少し笑いながらまた台所へと戻って行った。

「…随分嬉しそうじゃねぇか。」

シカクの茶々にいのいちは少し照れながらも胸を張る。

「そりゃそうだろ。なんたって俺の娘は里一番だからな。」

「出たよ、娘自慢。」

シカクが言うと、どっと笑いが起こった。

/ 1263ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp