第74章 忍界大戦7
「相変わらず、くだらねぇ事ばっかしやってんな。」
声がした。
皆が動きを止めて声の主を探すと、階段の所にシカマルの姿があった。
「あれ〜?今日は見習いいいのか?」
ナルトが不思議そうに声をかけながらシカマルに走り寄る。
彼は、将来を見越して火影屋敷に通うように言われている。
ゆくゆくは、ナルトが火影になった時に参謀として傍に立つことになるだろう。
そのナルトも、先を見越して、上忍レベルの教育を受け始めているところである。
「今日は早めに帰されたんだよ。夕方から宴会だろ。だから帰っていいってさ。」
「あ〜、そうだったってばよ。すっかり忘れてた。」
「ったく。そのせいで探してこいって親父達に出されたんだよ。」
「あ〜、いたいた。探したよ〜。」
シカマルの後ろからチョウジも現れる。
「シカマルんちに集合って言ってたのに〜。どこにもいないんだもん。ボク歩き過ぎてお腹空いちゃったよ。」
どうやら、チョウジも探して来いと言われた口らしい。
「お前もか。けど、よくここが分かったな。」
シカマルの問いに、チョウジはナルトを向く。
「ナルト、街の人から差し入れ貰ったでしょ?聞いて回ったらここに辿り着いたんだ。」
「いや〜、わりぃわりぃ。木の葉丸と対決してたらすっかり時間が経っちまって。」
「い〜よ。その代わりボクにも差し入れちょうだい?」
チョウジはにっこり笑ってナルトに手を差し出した。