第74章 忍界大戦7
「そういえば、お前らはどっから来たんだってばよ?」
ナルトは差し入れの饅頭を食べながら問う。
「ここではない世界、だな。場所は俺達もよく分からない。俺達がいた世界は日本という所だ。」
薬研が答える。
「にほん?聞いたことねぇなぁ。遺跡を通るんだよな?」
「あぁ。出入り口はそこしかない。」
「ふ〜ん。じゃ、レンのねぇちゃんとは…ゲホっ!」
話しかけたナルトが突然咽せる。
「どうしたんだ?」
薬研が心配そうに声をかけるが、ナルトはそれどころではなく、咽続ける。
その尋常ではない様子に鶴丸も身を起こした。
薬研はナルトの背を摩り始めた。
「お、おい。大丈夫…」
「や〜い!引っかかったぞ、コレ!」
突然、薬研の言葉を遮るように子供が躍り出た。
「兄ちゃんが食べた饅頭はハズレのわさび入りだ!」
薬研と鶴丸はそれを聞いてナルトを見た。
あぁ、そういうことか…。