第74章 忍界大戦7
この2人、日がな一日ご飯もろくに食べずにつきっきりでレンにくっついているのだ。
お陰で狭い個室に3台ベッドを並べる羽目になり、狭苦しいことこの上ない。
2人共イケメンなのだが、鬱陶しさがマイナスポイントになってしまい、ちっともときめかない。
「あぁぁぁ!鬱陶しい!男でしょ!めそめそいじいじとだらしない!いいからそこら辺出歩いてこい!」
そう言いながら、サクラは2人の首根っこを掴んでドアの外に放り投げた。
「いーい?1時間は帰ってくるんじゃないわよ!」
バタン!
無情にも2人の目の前でドアが閉められる。
鶴丸と薬研は唖然としてドアの前で呆けた。
「あ〜あ。ついにサクラちゃんに怒られちまったな。」
横から声がして2人が見上げると、
「よっ!」
里の英雄こと、うずまきナルトが立っていた。
「サクラちゃんに頼まれてな。今日は俺が里を案内してやるってばよ!」
そう言って、にかっと笑うその顔は裏も表も無いような気持ちのいいものだった。
それを見て、2人の沈んだ気持ちが少し浮上する。
「仕方ない。サクラにも怒られてしまったしな。」
鶴丸はよっこらしょ、と立ち上がる。
「悪いな。案内してくれるか?」
薬研もやれやれ、と立ち上がった。
「お、その気になったな。まずはそうだな。木の葉と言ったら顔岩だろ!そこ行こうぜ!」
ナルトに連れられて、2人は木の葉病院を後にする。