• テキストサイズ

引き金をひいたのは【アイナナ夢】

第43章 はじめまして




『こ…怖かった』

「やっぱり怯えてたんじゃない。今のは、ボクに可愛いなんて言った罰だから」

『べつに悪口じゃないのに…』ぼそ

「何か言った?」

『何も言ってません』

「そう。
大体、脈も無い相手に 好きだとか付き合ってくれとか、言うわけないでしょ。それに、仮にもアイドルが秒でフラれたらまずいしね。
あとボクは、100%勝てると分かってる賭けしかしない主義だから」


……それは、もう告白しているも同然なのでは?と思ったが。まかり間違っても、それを口にはすまい。

今度はどんな罰を食らうのか、考えただけで恐ろしいからだ。


『と、とりあえず!たとえどんな理由があろうと、寝ている女の人にキスなんかしちゃいけません!』

「だって、ボクだけ悪戯 出来なかったから」

『え?悪戯…
あぁ、昼間の!楽が私の膝を小僧にして、タマちゃんが私を筋肉超人にした?』

「そう。ボクだけ何も出来なくて、心残りだったんだよね」

『キスが悪戯って、それはちょっと悪質じゃぁ…』

「…ふぅん。四葉環は良くても、ボクは駄目なんだ。へぇ、それは傷つくね」


さらりと言ってのけた、天の言葉をゆっくりと頭に取り入れる。
ん?いま彼は何と言った?
環とはキスが出来ても、自分とは駄目なのか。と言ったか?

ど、どうして天が、私と環のキスを知ってる!?


『みっ…見、見てっ…!!』

「謝らないよ。あんな場所で、あんなことしてるキミが悪い」

『確かに過ぎて何も言えない…!』

/ 2933ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp