• テキストサイズ

引き金をひいたのは【アイナナ夢】

第43章 はじめまして




『言っておくけど、私が本当の事を話す気になったのは、天に問い詰められたからじゃないから』

「分かってる。キミが、これからもボクらと一緒に歩んでいく為でしょ。
キミはずっと迷ってた。ボクらに真実を話すべきかどうか。それは、偽りの姿のままでは 本当の意味でTRIGGERの仲間にはなれないからだ」

『…ほんとに、食えない男』


まるでエスパーのように、私の心を見抜く天に悪態を吐く。

実際、彼の言う通りだった。

私の心が、悟ったのだ。
もしここで、まだ嘘を突き通す道を選んだのなら、彼らとは もうこれ以上 距離は詰まらないだろうと。

表面上は、何も変わらなくても。私達の心が近付く事は決してない。


「嬉しいよ。本当の事を話してくれて。
もし、キミがさっきの問いかけに “ 私は何も隠していない ” って答えていたら…

ボクは、キミと一線を引くつもりだった」

『やっぱり。そんな気がしてた』

「でも、エリは選んでくれた。自分の秘密を晒してでも。
ボクとの未来を」


私は捨てた。
ただのビジネスパートナーとして、3人と歩いていく選択肢を。

私は選んだ。
TRIGGERと、歩んでいく道を。一心同体の覚悟を持って。


『貴方達は…どんな景色を、私に見せてくれるのかな』

「期待してていいよ。
今まで誰も見た事がない、最高の景色を見せてあげる。キミだけにね」

/ 2933ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp