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引き金をひいたのは【アイナナ夢】

第39章 組み紐をひいたのは




一方のMEZZO"は、カレーの味付けに取り掛かっていた。しかし、何やら様子がおかしい。


「誰だよ!タバスコこんな用意したの!10本ぐらいあんじゃん!」

「アウトドア料理でカレーは定番だからね。スタッフさんも、どちらかのチームはカレーを作る事を予想していたんじゃないかな?」

「アウトドアでカレーは定番だけど!カレーにタバスコは定番じゃねえの!
あぁっ!!ちょ、そーちゃん!中蓋取るなよ!」

「え?でも中蓋を取らないと、たくさん出ないよ?」

「出なくていーの!たくさん出なくていいの!!あぁもう!そーちゃんの馬鹿!!」


何という事だ。まさか、こんな楽しげな展開が待っていようとは思わなかった。

私にしてみれば予想外だったが、ここに大量のタバスコが用意されていたという事は、壮五の辛い物好きはスタッフに知れていたということだ。
従って この展開は、起こるべくして起きた。

誰かが、故意的にこの流れを引き起こしたのだ。一体誰が、スタッフに壮五の辛い物好きを伝えたのか…


『……!』
(ま、まさか!)

「??
中崎さん?どうかされましたか?」にこにこ


この、私の隣でにこにこしている 小鳥遊紡…。もしや彼女の仕業なのでは?
だとしたら彼女は…隠れた策士である!

まぁ、面白い展開になってくれたので何も問題はないのだが。



「結局全部入れた…!マジで信っじられねぇ!!俺だってカレー食いたかったのに!!」

「食べればいいじゃないか?
あ、もしかして環くん、辛くて食べられないと思ってる?あはは、かわいいなぁ。大丈夫だよ!タバスコの辛さなんて、せいぜい2500SHUがいいところだから。全然辛くないんだ」

「なぁ、その単位なに?俺そんなん、学校でも習ってねんだけど」

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