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引き金をひいたのは【アイナナ夢】

第39章 組み紐をひいたのは




「次は、料理対決です」


天がそう告げると、4人は ほっと息を吐いた。


「はい。普通のお題で良かったね。じゃあルール説明いくよ?

ここに様々な食材が用意されていますので、各チームにはそれぞれ、アウトドアに合う料理を作って貰います。
バーベキューらしく、肉料理でも良し。豊富な食材を活かした創作料理でも良し。
とにかく、美味しい料理を ボクに食べさせて下さい」


テーブルの上には、多種多様な食材が並んでいた。肉類だけに留まらず、魚系も豊富だ。加えて、ハーブや香辛料に酒。見た事のない果実まで、実にレパートリーに富んでいる。

これは、各チームからどんな料理が出来上がってくるのか楽しみである。

天とカメラはまず、我がTRIGGERチームの方へと向かった。そこでは、何を作るのか楽と龍之介が話し合っている。


「やっと俺らに軍配の上がりそうな題目が来たな!おい龍。何を作る?」

「これだけ食材が揃ってると、何を作るか迷うね。肉類でいくか、魚介でいくか…
楽は、どっちがいい?」

「やっぱアウトドアと言えば肉のイメージだな。それに、四葉がずっと言ってるだろ。肉が食いたいって。だから、俺達で最高の肉料理作って、あいつに食わせてやろうぜ。
…なんか、あいつ、今日…色々と可哀想だしな」

「楽…。そうだね。俺達の作った肉料理で、環くんに喜んでもらえるように頑張ろう!
…環くん、今日の事が変なトラウマになったら、お肉食べれなくなっちゃいそうだし…」

「ルール説明聞いてた?キミ達は、ボクに料理を食べさせる為に頑張るんだけど。
なんで相手チームの為に頑張ろうとしてるの」


いつの間にか、環を励ます会のようになっているTRIGGERチーム。
とにかく、ローストビーフを作る事にしたようだ。

楽は牛モモ肉の塊を手に取った。龍之介は、ソース担当らしい。様々な野菜や果実を籠に入れ、調理場へと運ぶ。

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