第31章 こっちを見ろ!!
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7
「ねだってるだけじゃ
何も手に入りやしない」
1
「今日も自分の
劣勢を嘆いている」
2
「 “ つまらない ” なんて
つまらない言い訳してんなよ」
5
「くだらない事言ってないで
ほら早く」
4
「マイク持ってステージに走れ!」
6&3
「待ってる時間があるなら」
All
「JUMP!JUMP!」
4&5
「上へ!前へ!
勝ち取れ!」
All
「勝利のフラグメント!」
3
「だからもっと!もっと!」
All
「JUMP!JUMP!」
6
「退屈に食べられちゃう前に」
All
「JUMP!JUMP!」
2&1
「いま 銃弾に乗せて
切り開く」
7
「まだ見ぬ王座は
俺達が頂くぜ!」
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目の前が真っ暗になる。なんて、人生にそう何度もあるものではない。
が、私にとっては間違いなく今がその時であった。
「ふぅん。ま、彼ららしいと言えば彼ららしいんじゃない」
「元気があって、楽しそうに歌って踊って…うん!やっぱり見てるだけで、こっちまで元気を貰えるな」
「かなり良いんじゃねぇか、この曲。
おい春人。お前はどう思っ…」
楽が、まず私の異変に気が付いた。そして、彼が不自然に言葉を切ったのを聞いて、他の2人もこちらへ向き直る。
私は、なんとか平静を装ってみせる。震える手をなんとか自力で押さえ付けて、息が上がりそうなのも無理して整えた。
果たして、言っても良いのだろうか。
この、IDOLiSH7が歌い上げたばかりの曲は
自分が 今から披露しようとしていた、TRIGGERの為の楽曲なのだ、と。