第30章 あなたの夜のお供に♡モモちゃんでーす
「あーいやごめんね!久し振りに2人に会えたのが嬉しくて、テンション突き抜けちゃったみたい。
あのね、オレ達が春人ちゃんを心配してるのは本当だよ?」
「モモの言う通り。頑張り過ぎは、良くないよ」
わざわざ言葉にして貰わなくても、分かっているつもりだ。2人が私の身を本気で案じてくれていることは。
だから、そんなに心配そうな目で私を見るのはやめて欲しい。
龍之介も、そんな2人と同じように頷いている。
その後すぐ、百が眩しい笑顔をこちらに向けて こう言った。
「春人ちゃん。辛い事があったら、すぐオレに相談してね?
あぁそうだ、いま何かオレに出来る事ある?何でも言ってよ!」
『せっかくのお気遣いですが、遠慮しま』
「やっぱり、そのAD吊るし上げる?!」
「吊るし上げより、呪った方がいいよね?」
『遠慮します!』
吊るし上げも、ましてや呪いも、どうして余計な面倒ごとに発展すると気が付かないのだろうか。この2人は…
まぁ仲間を思いやる優しい心こそ、彼らの良い所だとは思うが。
「百さんに、何か美味しい物でも食べに連れて行って貰うっていうのは?
春人くん、肉好きだろ?」
『いやまぁ好きですよ、肉は。活力に直結しますからね』
「いいねいいね!龍それナイスアイデアだよ!」
『いやでも、食事ならきちんと摂っていますし』
「やっぱり肉と言えば焼肉だよねぇ!でも千は、焼肉付き合ってくれないし、オレも春人ちゃんと焼肉行けるなら めちゃハッピー!」
「モモ、ごめんね。僕には、君をハッピーにしてあげられなくて…」
「ち、違うんだダーリン!そんなつもりで言ったんじゃないんだぁ!」
駄目だ。聞いていない。
この2人は、このモードになると駄目だ。