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引き金をひいたのは【アイナナ夢】

第30章 あなたの夜のお供に♡モモちゃんでーす




龍之介の隣に百が座り、私の隣を千が陣取った。2人が居座るつもりなのは、明白であった。
今は龍之介の休憩時間なのだ。こんな状況では、気が休まるものも休まらないのでは?と思ったが、彼の性格上問題ないだろう。

実際、先輩2人の思わぬ来訪にも 龍之介はニコニコと嬉しそうである。


『今日は、お2人もここで撮影ですか?』

「うん。そうだよ、せっかく近くにいるからと思って遊びに…
おや」


千は、私の顔をじっと凝視した。突然どうしたのだろうか。私は不思議に思い、ほんの少しだけ顔を傾ける。
そんな様子を、百と龍之介も不思議そうに見守っていた。


「春人ちゃん、口元に お米が付いているよ。ふ、お茶目さんだね君は」

『お米…いや、そんなはずはないですよ。だって私の今日の昼食はパン』


ぱくり。

と、口の横を軽く食まれる。


「ゆ、千さん!?」

「キャーー!人前で何て大胆!!」

「あ。本当だ。お米じゃないな、これ。辛い…」

『どこに付いているか教えてくれれば自分で取りますから、急にこういう事をするのはやめて下さい』


千が私の口元から舐めとったものは、米粒ではなくミントタブレットのカケラだろう。
あまりにバリバリと食べていたものだから、いつの間にか付着してしまったと思われる。


「もうちょっと可愛い反応を見せてくれても良いのに…」

「…ねぇ春人ちゃん?これはオレのカンなんだけど、もしかしてさ、いま結構疲れてない?」

『え?』

「そうね。僕もモモと同じ事を思ってた」

「たしかに…。そういえば最近、春人くん 接待続きなんですよ。
俺達の為に、一生懸命動いてくれるのは凄く嬉しいけど、ちょっと頑張り過ぎなんじゃないか?」

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