第28章 く、食われるかと思った
おまけ①
●伝わらない想い
大「俺の気持ちはちゃーんと伝わったのかなー」
『伝わったんじゃないですか?』
大「え、」まじで?
『監督言ってたじゃないですか。きゅんとしたって』
大「オッサンにきゅんとされても嬉しくないでしょ!」
『あのアドリブ、監督に向けてのアピールですよね。良かったですね。きっとこれから、貴方にドラマや映画の仕事が舞い込む事でしょう』
大「……なるほど、よく分かったわ」
『??』
大「あんた、鈍いな。死ぬほど鈍い。それはそれは壊滅的に鈍い」
『鈍くないです。失礼ですね』
大「正確に言えば、自分に関しての事柄にだけ鈍くなる、厄介なタイプだ」
『さっきから聞いてれば、人の事を鈍いとか厄介とか。そろそろ怒っていいですか』
大「お兄さん今まではさ、厄介事、面倒な事は敬遠して生きてきたんだけど。
まぁ しゃーないよな。気に入っちゃったもんは、しゃーない」うん
『??』
大「てことで、これからじっくりと攻略させて貰うんで。あんたもそのつもりでいてくれよ。じゃあな」
楽「なんだあいつ…言いたい事だけ言って帰りやがった…」
こうして、大和の長ーーい戦いは 幕を開けたとか。開けなかったとか。