第27章 ワタシのガールハントセンサーも鈍ったモノです
「四葉さん、プリンではないですが 甘い物ならちょうどここにありますよ」
「…王様プリンじゃなきゃヤダ」
「そう言いつつも、視線が袋に釘付けですよ?タマキは素直じゃないですね」
「良かったね、環くん。
サツマ芋スイーツかぁ。お芋の美味しい季節だもんね」
「これをくれた方は、そういう意図で持って来て下さったわけじゃないみたいでしたけどね」
「ふーーん。じゃあなんで芋なわけ?」
「カレはたしか?100億の乳酸菌に惹かれた。と 言っていました」
「100億の菌とか、気持ちわりいじゃんか!なんかうじゃうじゃしてそう!食べる気なくしたー!」
「そうは言いつつ、着々と食べる準備進めてますよね」
「そもそも、これは誰かからの頂き物なの?」
「YES!これは ついさっき」
「うわぁーーーー!!」
「WHAT'S!?」
「どうしたの!?」
「急に大声を出すのはやめてください!」
「箱…!箱、開けたら…!中に、一個だけ…っ 王様プリン スイートポテト味が…!!」
「凄い!凄いよ!良かったね、環くん!」
「神…っ!これ持って来てくれた奴は、マジで神!!最高かよー!」うぅっ
「??
どうして1つだけ王様プリンが入っていたんでしょうか」
「まるで、タマキの為にわざわざスペシャルを用意したみたいですね!愛すら感じます」
「はっっ…!!」
「今度はどうしたんです?忙しい人ですね」
「コンビニから消えた、ラス1の王様プリン…!とっても綺麗な男の人…!そんで、俺への 愛!!
なあ!!もしかして、これ持って来たのって…!
えりりん じゃねえの!?」
「OH!タマキ 大正解でーす!」
「な、なんでそれをもっと早く言わねーんだよ!もしかして、まだここにいんの!?」
「中崎さんなら、二階堂さんの部屋に」
「きっと今頃、2人は それはそれはベリーハードなスケベ(な話)をしていることでしょう…」羨ましい
「〜〜〜っっ!?」
「ちょ、ちょっと環くん!?どこに行くの?プリン食べるんじゃなかったの!?」
「今はプリンどころじゃねんだよ!!!」
「OH…タマキも、やはりスケベな話に参加したいお年頃なのですね」
「というより、四葉さんが王様プリンを目の前にして他ごとを優先させるなんて…」
「うん…明日は槍が降るかもしれない」
