第26章 居なくなっちまうんじゃねえの?
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私達は、互いのモノを刺激し合う。
「っ、すげぇ 濡れてるけど。気持ち良く なってくれてるって、思っていいのか?」は
『っぁ、大和の、だって…、んンっ…凄く 硬くなって、るよ』
彼の分身は、一度欲を吐き出したとは思えないほどの硬度を保っていた。
亀頭の部分まで、カチカチに硬い。先端からは、ぬるぬるのカウパーが滲む。それを親指の腹ですくい取り、敏感な部分に擦り込むように刺激する。
堪らず大和は、低い呻き声を漏らした。
「く !……っ、ふ、」
『ンんっ …は、ぁあっ、』
互いが互いを気持ち良くしたい為に、懸命に手を動かした。時折、どうしようもなく切ない気持ちが押し寄せて、どちらからともなく相手の唇を求めた。
唾液も、吐息も、欲情も、熱も、全部交換する。
『は…っ、大和、お願い…、もう私、我慢出来ない』
「っ、」
熱っぽい視線を上げると、大和はコンドームの袋に犬歯を当てる。
私はそんな彼の手を制して、ふるふると首を振る。
わざわざ説明などしないが、アフターピルなら常備している。だから、とにかく今は、本当の意味で彼とひとつになりたい。
「…いい のか、?」
『ンっぁ…、大丈夫』
大和は言いながらも、ゆるゆると腰を動かした。秘部から溢れ出た粘液を、肉棒が絡め取る。愛液を纏った陰茎が、くちゅくちゅと音を立てて陰核辺りを刺激する。
『やっ、ンンっ!それ、駄目だって、あぁん!大和っ、』
「は……ぁ、っ」
挿入された訳でもないのに、脳が痺れるような強い快感が私を襲った。