第26章 居なくなっちまうんじゃねえの?
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大和の真剣な瞳が、私を見下ろしていた。拒む気さえ、私の中から失われていく。
ゆっくりと目を閉じると、それを待っていたかのように彼や唇が落ちてくる。
大和の体をぎゅっと抱き締めて、差し込まれた舌に自分の舌を絡めてゆく。
『ん…んっ、ン…ぅ』
「っん……はっ」
酸素が足りなくなって、頭がぼーっとするまで 濃厚な口付けを繰り返した。
やがて大和は、私の体にかかるシーツをゆっくりと下げる。そうなれば、はだけたバスローブ姿を晒す事になる。
なんとか胸と秘部を隠してくれていたそれを、大和は遠慮がちに開いた。
いよいよ全てが白昼の中に晒されて、襲ってくる羞恥から、私は思わず顔を逸らす。
……いつまで経っても、触れられる気配が無い。不思議に思い、薄眼を開けて大和の様子を伺う。
大和は、ただじっと、私の体を見つめていた。
『や、だっ、大和、見過ぎだから…!もうっ…恥ずかしいよ』
「いや…わるい、でも…綺麗だったから」
『な、』
「あー…ほんと、びっくりするぐらい 綺麗だ。
俺、なんでこんなにも綺麗なあんたの事、同類だなんて思ったんだろうな。…馬鹿だな、俺。
今となっては、なんで似てるなんて思ったのか忘れちまったよ。俺とあんたは、こんなにも違うのに」
大和がようやく、私に触れる。
乳房を大きな手で包みこめば、柔らかな肉に長い指が埋もれた。むにむにとその感触を楽しみながら、頂を舌先で転がした。
『ふっ…あ、ンぁっ!』
「ちゅ…っ、ん、」
執拗にねぶられて、もう先はカチカチになっている。
胸への刺激だけでは、とても我慢出来なくて、私は大和の手を持って、自らの秘部へと導いた。
それを受け、大和も私の右手をとり、分身を握らせた。