• テキストサイズ

引き金をひいたのは【アイナナ夢】

第26章 居なくなっちまうんじゃねえの?





やがて、ぴとりと亀頭部分が膣口を捉えた。もうすぐに襲ってくるであろう甘い痛みに身構える。

しかし、それはまだやって来ず、大和は口を開く。


「…聞いても、いいか?」

『……?』

「名前。
あんたの名前…教えてくれよ。
どうしても、いま呼びたい。ほんとの名前」


荒い息を抑えながら、大和は切ない表情で懇願した。

こんな時なのに、彼に 少し悪戯をしたいと思ってしまう私は…
やはり、大和と性格がよく似ていると思う。


『…駄目』

「…おい、俺に男の名前呼んで あんたを抱けってか。お兄さん、さすがに萎えちゃうって」

『だって、お願いをきいてもらうの 次は私の番。でしょう?』

「それ、まだ続いてたのかよ。なら早く あんたの要求を聞かせ」

『私を抱く時は、エリ って 呼んで。それが、私のお願い。
いっぱい、いっぱい呼んでくれる?ねぇ大和…』

「っ…、エリ、エリ か」


熱い息を吐きながら、大和は私の名を2度呼んだ。
本当の、私の名前を。


「じゃあエリ、入れるからな」

『ん、大和…、きて』

「……っく、」

『!?あっっ』


ぐぷっと太い部分から中へ沈んでいく。
コンドームが無い分、そしてゆっくりな分、より生々しく伝わってくる。相手の熱や、ぬるっとした感触が。

大和が腰をゆっくり押し引きするだけで、くちゃくちゃと淫靡な粘着音がした。

私の中の色々な部分を、熱くて硬い大和が擦る。入口の浅い所も、深い敏感な所も。


『ふっ、ぅ……!ンっ、』

「っ、エリ…、エリ!は、」


何度も何度も、耳元で名前を呼ばれる。私もそれに応えるように、彼の名を口にした。

/ 2933ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp