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引き金をひいたのは【アイナナ夢】

第22章 私にも、出来るでしょうか




「さっき来た構成作家の好みの男は、可愛い系だったろ?だから春人は自分の事を “ 僕は ” って言って。
“ えへへ ” とか “ うふふ ” とか言ってるわけだ」

『うふふ は使ってません』それはオカマでは?

「大手企業の、とある女性スポンサーがいるんだけれど。彼女のタイプの男性は、ワイルド系なんだよね。だから、彼女に対しての一人称は “ 俺 ” 。
あぁ そういえば “ 今すぐお前を攫ってやろうか ” とか囁いてたっけ」

『捏造もいいところだ』俺は使いましたが

「王子様系が好きな、ある大御所コメンテーターの女性には “ 私 ” を使ってたよね。
“ 今日も麗しいですね ” って容姿を褒めたり…。
これは、ほとんど素の春人くんだよね!」

『龍、私の事をどんな奴と思ってるんです?』

「たしかに こいつのお陰で、その有力者達の TRIGGERに対する好感度も爆上がりなんだけどな」

「でも、ある日のこと…」

「恐ろしい事件が起きたんだよ!」

「「………」」


ノリノリだな。この人達…



「なんと、その女達 3人が…
一堂に会しちゃったんだ!」

「そしてその3人が、それぞれプロデューサーについて話を始めた」

「 “ 彼ってば、どうしてあんなに可愛いの! ”
“ え?男らしいの間違いでしょ?ワイルドで ”
“ 違う違う!優しくてまるで王子様みたい ”

本当に同一人物について話しているのか?って、彼女達は不思議に感じ始めたんだよね…」

「ああ。その後 事態は、より最悪へと転がっていく」


本当に、何を聞かされているのか分からなくなってきた。

まるでTRIGGER劇場だ。

しかし、不思議と話に引き込まれていて。私とマネージャーは、彼らの声に耳を傾け続ける。

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