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引き金をひいたのは【アイナナ夢】

第21章 キミがいてくれて、良かった




「まずいくつか質問をさせて下さい。
貴方は、今ロスで活躍されているプロダンサー MAKAをご存知ですか?」

『ええ、勿論。彼女の事は尊敬しています。自分が振り付けを考える上で、参考にさせて頂いてる方でもありますので』


MAKA…。たしか彼女は、楽の知り合いのプロダンサーだったはず。

まだ、支配人が何の話をしたいのか てんで見えてこない。


「そうだったんですね。どうりで、貴方のダンスが彼女を彷彿とさせるわけだ。
では、もう一つの質問ですが…。
中崎さんは、Lio というアイドルをご存知ですか」


「っ!?」


Lio…?何故、どうして今ここで彼女の名前が出てくる。


『さぁ。知りませんね。聞かない名前です』


…プロデューサーが、どうしてそんな嘘をつくのか理解出来なかった。
彼は当然、Lioを知っている。楽の意中の女性であり、バーLonghi'sの地下ライブステージでインディーズデビューをした事も知っているのに。

どうして、知らないと嘘をついたのか…


「そうですか。まぁ、名前を聞かないのも無理はありませんね。
彼女はもう、この世界にはいない人だから」

『そうですか』

「実は私も、生歌を耳にした事はないんです。
ただ、とてつもない才能を持っていながら、たった一度のライブを行ったのみで この世界から退いた 謎多き女性ソロアイドルらしいんですよ」


その内容は 何度も何度も、色々な人から聞かされたその話。正直、もう耳にタコだった。


「それで、ここからが本題なのですが…。

中崎さん。貴方は、何故 彼女は歌をやめたのだと思いますか」

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