• テキストサイズ

引き金をひいたのは【アイナナ夢】

第2章 …なぁ。俺達、どこかで会ったか?




3日。
この3日間で、作詞作曲とダンスの全てを仕上げる。

曲を作るには、彼らを詳しく知る必要がある。TRIGGERのイメージ…。大まかには理解しているつもりだが、個々を把握するまでには至っていない。


まず彼らの過去資料を全て漁るところから始める。

CDを聞き、雑誌を読み、DVDを見る。

そんな事をしていると、時間などあっという間だ。



「あら、3人仲良くダンスのレッスン?」

「…姉鷺。お前もグルだったんだな」

「何よ物騒な言い草ね。何のことかしら」

「えっと、中崎さんがプロデューサーに就任した事です」

「姉鷺さんも、ご存知だったんですよね」

「知ってたもなにも、アタシが見つけて来たのよ。
どう?かの…じゃなかった。彼は。優秀でしょ?」

「はっ。どこがだよ。あんな嫌味ったらしい女男、願い下げだ」

「あら、女男だなんて…。一瞬アタシの事を言われてるのかとドキっとしたわ」
(楽ったら、いいカンしてるわね)

「…ボクはこれで失礼します。練習で遅くなってしまったんで」

「お疲れ様♫あ、そうそう春人ちゃんね、まだ黙々とお仕事してるわよ?ちょっと声でもかけてあげたら?」

「冗談。アイツが勝手に言い出したんだ。3日で新曲あげるってな」

「んー、そう言わずに。ちょっと覗くだけでも。ま、アナタ達の自由だけどね。
じゃ、アタシも帰るわ。お疲れ様〜」

「……馬鹿らしい。俺は帰る」

「俺は、ちょっと様子を見て帰るよ」

「全く…お優しいね。龍は」

/ 2933ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp