第116章 心、重ねて
私は、短期間のうちにここまで成長したアイドルを他に知らない。
群雄割拠する他のアイドルグループとは、まさに一線を画している。
アウトローという言葉が相応しく、全てが鮮烈で新しくて、情熱的で華やかで。
甘さとアグレッシブさが同居したステージは、津波のように観客を飲み込んでいく。
温まっていた会場の熱をさらに上げて、ボルテージは最高潮といった様子だ。
最初はバラバラだった彼らが、互いを認めて共に闘うと決めた。その瞬間から、ŹOOĻは本物のアイドルとなったのだ。
4人からほとばしる、無限のエネルギー。ハイレベルなパフォーマンス、パワルフな歌声に、惹き込まれない人間はいない。今の彼らから、逃げ果せる者などいはしない。
ŹOOĻがここまで大きくなれたこと、既存を壊してここまで歩いてこれたこと。
私は、彼らを誇りに思う。