第113章 もう一生、離さない
※
「っ、エリ、好きだ…!は…ぁ、愛してる…!」
楽は、私の腰を両手でがっしりと掴む。そして、激しく前後に動き始めた。ベットのスプリングが規則正しいリズムで大きく軋む。
行き止まりの部分まで何度も何度も突かれて、快楽で脳が揺れる心地だった。
この人の子供が欲しいと、子宮が下に降りているような気がする。こんな感覚は、初めてだった。
強烈過ぎる快感に、叫び出してしまいそう。私は唇を噛んで、必死に声を殺す。
『〜〜っっ、ひ ぅ、っ、ぅく、んんー…っ!』
「っは…、その、啜り泣くみたいな声、ヤバイな。もっと、鳴かせてやりたくなっちまう…!」
さらに早められた律動に、ぷっくりと充血した陰唇までもが肉棒を扱いた。負けじと、楽の反り返るほど上向いた先端の方が天井を擦る。こんなふうに弱いところを刺激され続けては、もう我慢出来そうにない。
「…エリ、声…我慢するなよ。もっと、俺に聞かせてくれ」
楽は、腰を進める速度をぐんと落とす。そして、私を抱きかかえ囁くように告げた。
「なぁ、知ってるか?
今じゃあんたの全部を愛してるけど、一番最初に惚れたのは… エリの “声” だったんだぜ?」
『!!』
「だから、もっと聞かせて欲しい。頼むよ」
ふわりと微笑を唇に浮かべてから、楽は私を頭からぎゅっと抱き込めた。それから、自らの耳元を私の唇に寄せる。