第113章 もう一生、離さない
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熱い物が幾度かに分かれて、子宮口へと噴き当たる。それと同時に、質量が最大まで増していた肉棒が何度も上下した。
「は…っ、はぁ、っ、クソ…!あんた、絶対わざとだろ…!」
楽は顔を仄かに赤くして、バツが悪そうな恨めしそうな表情を浮かべ、それでも私をぎゅっと抱き締めた。
とっくに思考回路がショートした頭では、楽の言葉がいまいち理解出来ない。首を傾げようとしたその時、彼がゆっくりと腰を引いた。
『っひ、やぁっ!』
「 —— っく、」
今までとは丸きり違う動きに翻弄される。楽にぴったりと絡んでいた柔肉が引っ張られて、私は体を仰け反らせた。
途中まで抜いたモノを再び中へと埋められれば、どろりとした愛液が蜜壺から溢れ出る。
そのまま、ゆるゆるしとした律動が始まった。
『っ、ふ ぁ、が、く!楽っ、ぁぁ、』
「は…、ぁ、エリ…っ」
瞳は潤んで、半開きになった唇からは、だらしない嬌声が途切れることなく零れ出る。そんな情けない私を、楽は恍惚の表情で見下ろした。そして、頬に大きな手の平をぴったりと当てがう。
「エリの、気持ち良い顔…。あんたの、そんな表情、初めて見た。は…、 可愛いよ」
『ぅ、ぁ、やだぁ、楽…っ!見な、ぃで』
「ごめんな。その頼みは、聞いてやれない。その、蕩けそうな顔…もっと見せてくれ」
捏ねるようにして楽が腰を動かすから、ぐちゅぐちゅとぬめった大きな水音が2人の間から聞こえてくる。
いつもは鋭い彼の視線も、今だけはとろんと緩んでいた。そんな顔をして、私に問う。
「俺だけだよな。エリのこんな、可愛い顔 見れんのは」
『んぅ、楽だけ、っだよ。も、楽としか…しない!からっ。あぁ、っう』