第109章 ……………あ
《 本題はここからだ!TRIGGERのセンター、九条天に問う!》
「……」
《 傍観者から、当事者になる覚悟はあるか?》
「それは、どういう意味?」
「っ、九条さん!その男の話に耳を貸さないで。彼が提案しようとしている話は、リスクが高過ぎます。下手をすれば、中崎さんと一緒にTRIGGERまで共倒れですよ!」
「……いつも、背中ばかり見ていたんだ」
《 …… 》
「TRIGGERを守ろうって。自分が傷付くのも厭わないで、どんな相手にも怯まないで戦いの場に挑む、彼女の背中ばかり。
もう嫌なんだ。置いていかれるのは。待っているだけなんて、もう真っ平だ。彼女と一緒に戦えるのを、ボクら3人はずっと夢みてた」
《 良いお返事だね。ステージで踊る覚悟はあると、そう解釈していいわけだ?》
「くどい。エリとなら、TRIGGERは地獄にだって落ちてみせる。その上で、共倒れなんて結果にはならないと断言するよ」
《 …はは。あっはは!いいよいいよ!最高に面白いじゃないか!
ふふ、ワクワクするよ。こんなに大きな お祭りは久しぶりだなあ。台風みたいに色んな物を山ほど巻き込んで、最大まで大きくなったそれをぶつけたら、どんな景色が見られるんだろう 》
「詳しい話を聞かせてください。アナタが作った船に乗るかどうか決めるのは、それからです」
《 じゃあ決まりだ。2時間後、君達のところに迎えをやるから僕のところに集合!
“ 裏ミーティング ” の開催といこうじゃないか 》