第108章 待ってられるかそんなもん
おまけ①
●情報解禁
三月「でな、ナギと病室に入ったら、春人の奴がどこにもいないんだよ!代わりにベットには、綺麗な女の人がいてさ。これ、どういうことか分かるか?一織」
一織「分かるか、と言われましても…。中崎さんがお付き合いされている方と兄さん達が鉢合わせしてしまった話では?」
陸「あはは!鈍いなぁ一織は!その女の人が、春人さんだったって話だろ?」
三月「なんだ、陸も知ってたのか。ナギの奴も気付いてたらしいんだよ。なんかずっと隠してたらしいけど、オレら7人には情報解禁していいって。早速さっき壮五にも話したんだけど、あいつ持ってたマグカップ落としちまって!満タン入ってた珈琲床にぶち撒けちまっ」
一織「なるほど、それで合点がいきました」
三月「合点?お前もやっぱ疑ってたんだ」
一織「というより、以前 中崎さんと話した際、ふとした笑顔にときめいてしまったことがあったんです」
三月「……えーと…。い、一織?お前、結構な爆弾発言してるの気付いてる?」
一織「し、失礼ですね。私だって至って普通の男子高校生ですよ?異性に心動かされる時だってあります」
陸「思春期だ!可愛い」
一織「うるさいですよ」
三月「まぁ、その…なんだ。あ、あれだな!
陸は普段ぽやーっとしてること多いのに、たまにズバっと核心突いた鋭い言動することがあるよな!たまにだけど。まさか陸があいつの正体に気付いてたとは思わなかった。まさかだよなあ」
陸「わーい!褒められたぁ」
一織「今のを褒められたと認識するんですね、うちのポジティブモンスターは」
三月「とにかく、頼むから一織まで本格参戦はやめてくれよ?環とおっさんだけで十分だからな。うちから参戦するのは」
一織「私は六弥さんも片足突っ込んでると思いますけどね。でも、私はこちら側ですよ」
陸「本格参戦?ねぇ、それって何の話?」
一織「あなた、鋭いのか鈍いのかどっちなんですか」
三月「ははは」
陸「あー、オレだけ仲間外れだ。抗議してやる!ぶーぶー」