第108章 待ってられるかそんなもん
おまけ②
●影響
『今日はお天道さんの機嫌がよろしいことで。と、ここで馬鹿馬鹿しい小噺をひとつ。実は私、先日ひょんなことから入院することに相成りまして。そこで初めて体験したんですよ。え?何をかって?あれですよ。笑気麻酔 って、奴ですね。いやぁ、驚きました。今の世の中、あんなことになってるんですね。笑気を吸うや否や体がふわぁぁっと軽くなって、体の痛みが取れるどころか私、気持ち良くなっちゃいまして」
天「ねぇ。うちのプロデューサーって、あんな変な喋り方だった?」
楽「あぁ、あれは多分、百さんと千さんが見舞いの品で差し入れた “ CD特選落語名人寄席 8巻セット ” のせいだろうな。せっかくもらったんだから全部聴かなきゃっつって、病室でずっと流してたから。ちなみに1巻6時間だと」
龍「よ、48時間…!」
天「あの2人は、うちのプロデューサーを落語家にしたいの?」
龍「それはそうと、入院前より少しふっくらしたんじゃないか?健康的で良いことだよね」
楽「あぁ、それは多分、四葉と亥清が持って来た食いもんのせいだろ」
『そうなんですよ!ちょっと聞いてくださいよ。あの2人、競うようにしてスナック菓子やら洋菓子やらを持って来るもんだからもう平らげるのに私必死で。毎日毎日交代で、あんなに所狭しと食べ物を並べられたのは生まれて初めてってなもんです』
天「いつまでこの口調が続くんだろう」キッツイ
龍「そう?なんだか落語を聴いてるみたいで得した感じしない?」
天「しないでしょ。中身ゼロじゃない」
楽「仕事の話でも振ってみるか?
なぁ。明日の歌番収録、俺らの出番って何組目だ?」
『TRIGGERだけに、トリ ガ 良い』
「「「………」」」
『お、お後が宜しいようで』