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引き金をひいたのは【アイナナ夢】

第101章 運命の相手には、いつ会えるか分からない





ソファの上に押し倒される。こつ と、額と額が合わさった。虎於は何も言わなかったが、今から私達がひとつになるのだと分かる。


『っ、あっぁ…!』

「は…、いいな、その顔と、声…っ、腰に、くる」


虎於は右手を、私の頬に添えた。揺すられる度、頭が真っ白になりそうな快楽が波のように押し寄せる。それに流されてしまわないよう、必死で耐えていた。

歯を立てた私の唇を、虎於は指の腹で撫でる。


「我慢、するなよ…。何回だって、イカせてやる。抱いてやるから」

『っひ、ぅう…!や、ぁ…っ、』


耳元で甘く囁く声は、脳の奥に直接響くようだった。私は、中にいる彼をぎゅっぎゅと締め付けながら達した。悲鳴に近い声をあげながら、信じられないくらい強い快感に容易く流される。


『は…、はぁ、っ…は』


虎於は何も言わず、ただ優しく唇や頬にキスをしてくれる。そうすることで、息を整える時間をくれたのだろう。

しばらく休ませてくれた後、また律動が始まった。一度達してしまったそこは、もうドロドロに溶けてしまいそうで。彼が中をかき回す度にひどい水音が出た。


『ん…っ、んん…あぁ!』

「いい顔で鳴くな、本当に…っ、堪らない」

『きも、ちぃ…、!ふ、ぁあ…っ』

「あぁ。ならもっと、良くしてやる。
は…、不思議なもんだな。自分が良くなるより、あんたが良くなる方が嬉しいなんて。こんな気持ちになったのは、初めてだ」

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