第101章 運命の相手には、いつ会えるか分からない
※
ソファの上に押し倒される。こつ と、額と額が合わさった。虎於は何も言わなかったが、今から私達がひとつになるのだと分かる。
『っ、あっぁ…!』
「は…、いいな、その顔と、声…っ、腰に、くる」
虎於は右手を、私の頬に添えた。揺すられる度、頭が真っ白になりそうな快楽が波のように押し寄せる。それに流されてしまわないよう、必死で耐えていた。
歯を立てた私の唇を、虎於は指の腹で撫でる。
「我慢、するなよ…。何回だって、イカせてやる。抱いてやるから」
『っひ、ぅう…!や、ぁ…っ、』
耳元で甘く囁く声は、脳の奥に直接響くようだった。私は、中にいる彼をぎゅっぎゅと締め付けながら達した。悲鳴に近い声をあげながら、信じられないくらい強い快感に容易く流される。
『は…、はぁ、っ…は』
虎於は何も言わず、ただ優しく唇や頬にキスをしてくれる。そうすることで、息を整える時間をくれたのだろう。
しばらく休ませてくれた後、また律動が始まった。一度達してしまったそこは、もうドロドロに溶けてしまいそうで。彼が中をかき回す度にひどい水音が出た。
『ん…っ、んん…あぁ!』
「いい顔で鳴くな、本当に…っ、堪らない」
『きも、ちぃ…、!ふ、ぁあ…っ』
「あぁ。ならもっと、良くしてやる。
は…、不思議なもんだな。自分が良くなるより、あんたが良くなる方が嬉しいなんて。こんな気持ちになったのは、初めてだ」