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引き金をひいたのは【アイナナ夢】

第101章 運命の相手には、いつ会えるか分からない





龍之介も、そうだった。丁寧に、慎重に、いつもこれを外してくれた。さらしを握るあの優しい指先を、私は一生忘れることはないだろう。


『っ、あ』


大きな上背を屈めて、虎於が頂を口の中に含む。ちゅっと音を立てて吸われると、声が勝手に突いて出た。
そして大きな手で、乳房全体を包まれる。2人は、手の大きさも似通っているのだろう。目を閉じれば、まるで龍之介に胸を触られているかのよう。

なんだか、たちまち愛おしい気持ちが込み上げて、私は目の前の男の頭をぎゅっと抱えた。


『も、っと…もっと、触って…、』

「あぁ。いくらでも」


虎於は、キスをしながら胸への愛撫を続ける。私は、さきほどから主張を始めた彼の肉棒へと手を伸ばす。ズボンのジッパーを下げ、窮屈そうに収まっていたそれを取り出した。

初めて触れるわけではないが、やはりその質量には警戒してしまう。以前とは違い、今日はこれを中に受け入れるのだから。


「……ッ、」


緩い力を入れて上下に扱くと、虎於は熱い息を漏らした。
大して広くないソファの上で、私達は互いを高め合う。


『あっ、そ こ…っ、』

「知ってる。ここだよな、あんたの弱いところ」


彼が私の中に触れたのは、過去たった1回。それで、よく覚えているものだ。虎於の指先は、的確にそこを突いた。私の揺れる腰を、彼は舐めるように撫でる。

どこをどんなふうに撫でられても、快感に変わっていく。私の体をこんなふうにした男には、もう触れてもらえないというのに。

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