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引き金をひいたのは【アイナナ夢】

第13章 プロデューサーさんまでカッコ良いんですね…




その時。
コンコン と部屋をノックする音。

私が、はい。と返事をすると 青年の声で、失礼します。と声掛けがあった。
この声には…聞き覚えがある。


「…失礼します」


入室してきた男の顔を見て確信する。彼は IDOLiSH7の、逢坂 壮五だ。


「…しつれいしまーす」


と、いう事は 今まさに部屋に入ろうとしている後ろの彼は…四葉 環。
2人合わせて、彼らが MEZZO" である。


「ぅわ、ほ、本物のTRIGGERさんっ…」


おそらく挨拶をしに来たであろうに、当初の目的を忘れて うっとりTRIGGERメンバーに見惚れている壮五。

同じく環も、目をキラキラと輝かせて 3人を順番に眺める。


「すげー、カッケー…テレビと全く一緒じゃん」

「それはそうでしょ。ボク達がテレビに出てるんだから」

「ははっ。お前ら面白い奴だな」

「そんなふうに言ってもらえたら、光栄だよ」


楽、天、龍之介の言葉を聞くと、やっと壮五が我に返る。


「はっ!す、すみません、つい感動してしまって!あの、僕達 本日御一緒させて頂く、逢坂壮五と…」

「…四葉環。今日はよろしくな」

「ちょっ!環くん!お願いだから少しは敬語使って!お願いだから…」


そう言いながら、壮五は自分の胃に軽く手を当てた。多分マイペースな環を上手く操縦しようと必死なんだろうな。と、私は察する。


「えっとー…、俺ら2人でMEZZO"です。よろしく、お願いしまーす」

「あはは。そんなの気にしなくても良いよ」


たどたどしい丁寧語を話す環に、龍之介は優しく声をかける。


「やった!リュウ兄貴まじで神。さんきゅー」


敬語を免除された環は よほど嬉しかったのか、頭の後ろで手を組んで ニカっと笑った。

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