第97章 諦める理由にはならねぇだろ?
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『〜〜っ、ぅ…っぐ、んっ… じゅっ』
「はっ…、悪く、ない。もっとだ…っ」
荒い息遣いで、催促を重ねる虎於の言葉。私の、唾液と薄い精液を吸い上げる卑猥な音。ただそれだけが、場に満ちていた。頭を振られている為に確認は出来ないが、楽もそれを耳にしているのだと考えるとゾッとした。
頭を深くまで押し下げられると、喉の奥の奥に先端が侵入する。かと思えば、陰茎が全部外に出てしまうくらい頭を引き上げられる。
幾度となくそれを繰り返していると、やがて終わりが見えてくる。彼の腰が、時折 浮くようになった。徐々にストローク大きくなり、そして早くなる。
虎於は額に汗を浮かべながら、こちらに告げる。
「は…、そろそろ、イくぜ?
分かってると、思うが…零したら、お仕置きが待ってるからな?」
言い終わると同時、虎於は今までで最も深く自身を咥え込ませた。私の唇が、根元にキスを落とすくらいに。肉の棒は、喉の奥で静止する。
「っっ、は……ぁッッ!、」
『ぅ゛……っっ、ぐ』
喉の肉に強く締め付けられながら、肉棒はビクンビクンと痙攣する。先端からは、噴水のように熱い飛沫が放たれた。幾度にも分け、勢い良く、最後の一滴まで放精したのだった。
すぐ様、虎於は私の顎を持って口を開けさせた。中身が空っぽなのを確認し、満足そうに微笑む。そして、ひどく優しい手付きで頭を撫でるのだ。
「…良い子だ。
そろそろ、本番の時間か。あんたのおかげで、今日はいいパフォーマンスが出来そうだ」