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引き金をひいたのは【アイナナ夢】

第92章 これでも頑張ったんだよ?




私は、百が好きだ。千が好きだ。そしてRe:valeが好きだ。
今までも好きだったが、今日 改めてその好きという気持ちが増した。
顔が良いとか、歌が上手いとか、カリスマ性があるとか、そういう理由からではない。

私が こうも惹かれるのは、きっとその生き様にあるのだろう。

あの2人を見て、素直に感じた。あぁ、なんて格好良いのだと。
自分達の身の安全よりも、仲間や後輩を思いやる その心意気。彼らは、了に真正面から言ってのけたのだ。
さぁ掛かって来い。自分達を潰してみろ。出来るものなら。と。

Re:valeは、歌うことを諦めない。その上で、IDOLiSH7とTRIGGERも救おうとした。いや それどころか、この業界を丸ごと、了の手から救い上げようとしたのだ。


それに比べて、私はどうだ?

考えるのは、TRIGGERのことばかり。闘うと言ったのは口先だけで、結局は自分の保身に走っていたのではないか?
その程度の覚悟で、あの了に立ち向かおうとしていたとのだと、2人に気付かされた。

甘い。甘過ぎる。そんなやり方では、何も守れない。闘えない。大体そんなの、私らしくない。


『身を隠し、遠くから小石をいくら投げてたって、了はやれない。
見てろ…。油断させて懐に潜り込んで、至近距離からショットガンぶっ放してやる。エベレストより高いプライドも、頭の中で組まれた計算も、それで全部 木っ端微塵にしてやるから』


世界中の困っている人を助けたいなんて、大それたことは望まない。

でもせめて、自分の周りにいる大切な人達くらいは、全部助けたい。護りたい。

TRIGGERも、八乙女プロも、IDOLiSH7もRe:valeも。なんとかそれくらいは、私の両手の平で掬い上げてみせる。

その為ならば、私は……

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