• テキストサイズ

引き金をひいたのは【アイナナ夢】

第83章 う〜〜ん、むにゃ…




「皆んなが勝者になれれば良いけど。そうじゃないから。

勝者がいれば、敗者がいるんだ。当たり前の事なのに、つい目を逸らしてしまいそうになる。それを、彼が俺に再確認させてくれた。

TRIGGERを応援してくれる人達が、俺達に勝者でいて欲しいと望むなら、俺達は、勝者であり続けなければいけない。

勝つ事で、誰に、どれだけ嫌われようとも。恨まれようと、憎まれようと。
俺は、勝者でいる事をやめないよ。

その為に傷付く覚悟なら、もうとっくに…この胸にある」


あぁ。
どうして私は、彼の中の覚悟を確かめたいなどと、思ってしまったのか。

彼の中には、こんなにも確固とした意志が。覚悟があるというのに。

きっと、天や楽も、同じものを持っているに違いない。だって彼らは、一連托生の運命共同体。TRIGGERという最高のグループなのだから。

3人の中にある それは、ダイヤよりも硬く、マグマよりも熱い。私なんかがわざわざ確認しなくても、龍之介が言う通り、もうとっくに出来上がっていたのだ。


「実はね、まだあるんだ。俺なりの、覚悟。聞いてくれる?」

『…うん』


もう胸がいっぱいで、今にも熱い物が溢れて、爆発してしまいそうな私に。龍之介は言った。
なんとか、その熱い気持ちを押し込めて、私は頷く。

/ 2933ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp