第70章 自分の気持ちを言葉にするの苦手なんだもん
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大和の腰が揺れる度、低い呻きが漏れる度に嬉しくて。私は、より早い動きで頭と手を上下させた。
唾液とも、先走りとも分からない液が溢れて、じゅぷじゅぷと卑猥な音を立てている。
大和のものは、より熱く硬く大きくなっていて。終わりが近いと主張してくる。
「っ、……は、エリ、こっち、見て」
あぁ。私は、大和のこの目が好きだ。
鋭く私を見下ろす、萌黄色の三白眼。
今は特に、眼鏡がないおかげでよく見える。
力強くて。鋭くて。一度囚われてしまえば、逃れる事も困難だ。
そんな瞳が今は、必死に私だけを映しているのだから、堪らない。
「あんたの、その目…っ、やっぱヤバイわ…
っ、わるい、エリっ…も、限界」
私の視線に反応するように、それが跳ねた。
大和はギュっと両目を強く瞑った。しかし、私は彼から目を離さなかった。
果てる時の顔を見たい。だなんて、そんな事を思った自分に些か驚いた。
より深く、肉棒を喉の奥に突き立ててやる。
「っ、エリ…!離っ、出る、からっ」
そんな要求を飲むはずもなく、私は全てを口の中で迎えるつもりで動き続ける。
眉根を寄せ、荒い息を吐き、耐えている様子の大和だったが。それも長くは続かない。
「っ……〜〜クっ、ぁ!」
肉棒全体を大きく揺らし、3度、4度に分け熱い精を吐き出した。私は当然のように、その飛沫を口の中で全て受け止める。
ごくん。と 粘度のあるそれを飲み干せば、ねっとりと喉の奥へと流れていった。