第68章 あなた…意外と馬鹿なんですね
おまけ
●和泉一織という人間
『カトちゃんって、鈍そうに見えて意外と鋭いんですね。さっきは驚きました』
加「ってことは、やっぱ認めんだな?IDOLiSH7の仕事が増えるように世話焼いたって」
『認めたら、彼らに仕事回してくれるんですか?凰塚製薬宣伝部長様』
加「冗談だろ。俺はな、面白い奴としか仕事したくねぇの。いかにも真面目ですって顔したあいつと組む気はねぇ」
『……』ふむ
加「な、なんだよ。黙り込んで」
『コンニチハ!ぼくの名前は和泉一織!』
加「!!」ビク
『高校生だけど、今をトキメク人気アイドルのブレーンだよ!あまりの秀才っぷりから、周りからは “ パーフェクト高校生 ” なんて呼ばれているんだ!』
加「パーフェクト高校生!」強そう!
『歌もダンスもそつなくこなす、センスの塊!でも、ぼくがアイドルになったきっかけは、お兄ちゃんの為なんだ!ぼくがこの手で、大好きなお兄ちゃんをいずれはトップアイドルにしてやるんだから!」
加「おぉ!ナイスなブラコンっぷり!いいぞ一織くん!」
『好きなものは、クールでシャープなもの!って…公言しているんだけど、本当はウサギさんとかクマさんみたいな、可愛い物が大好きなんだぁ』
加「駄目だ。完全に一織くんに興味湧いちまった。新商品のダイエットスムージーのアンバサダーにオファーしよう」
一「ちょっとあなた達!何を話しているかまでは聞こえませんが、悪意ある内容なのは分かってますからね!!」