第65章 月みたいな人
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肉芽も、陰唇も、蜜穴も。茂みに絡んだ蜜でさえも、舌が這って綺麗にされてしまう。
とんでもない羞恥心と背徳感。決して綺麗とは言えない、ろくに自分でも触れる事のないの秘部。そこを天が自らの舌で綺麗にしているのだ。
そんな気持ちとは裏腹に、大きな快感の波が私を襲う。
『て、んっ…!待って、やっ あぁっ』
「は……、ん」
舌先で陰核を執拗に突つきながら、天は左手で私の両脚をまとめ上げる。そして右手の指を…突き立てた。
つぷ…と、彼の指はいとも簡単に私の中に消えた。それを見た天は、さらに指を2本に増やす。中で くっと指を曲げられて掻き混ぜられれば、ぐちゅぐちゅと卑猥な水音がした。
『 ——っっ!だ、駄、目っ』
私の言葉など聞こえないかのように、彼は攻め立てた。指の出入りが激しくなり、蜜は後から後から溢れ出る。ついには、つぅと菊門にまで垂れていた。
秘部の中を刺激する天の指の腹が、天井の肉壁を撫でたとき…私は身体を大きく仰け反らせて、達した。
『っふ、〜〜っぅうっ、くっ!』
天は すぐに指を抜かずに、痙攣する中の肉の感触を味わっているようだった。図らずしも、彼の指をキュンキュンと締め付ける。
少しして私が長い息を吐くのを見ると、ゆっくりと指を抜き去った。そして、嬉しそうに告げる。
「見つけたかも。エリのイイところ」
前戯だけでイかされてしまった恥ずかしさと、未だ整わない呼吸のせいで、何も言えずにいた。