• テキストサイズ

引き金をひいたのは【アイナナ夢】

第51章 腹いせに変なとこ触ってやる




「賢いあんたなら、ルールくらいすぐ覚えられるって」

『そうですよ。天ならすぐです』

「適当過ぎない?」


麻雀は、3人でも打てない事はない。しかし、4人で打つよりも場が荒れる事が多い。スリルある勝負が味わえる分、運の要素が強くなる。
私も大和も、どちらかと言えば経験と実力が物を言う、4人麻雀が希望だった。

大和の話だと、三月が打てるらしい。しかし、部屋で台本を読んでいる彼を引っ張ってくるのは しのびない。
仕方がないから、3人打ちで妥協するか。と、話がまとまりかけた時だった。

生贄が、現れたのは。


「六弥さんとのゲームが終わって、またすぐゲームですか。中崎さんは、もう少し真面目な方だと思っていたのに」


私達3人は、頷き合った。
一織のゲーム参加が、決まった瞬間であった。


「ちょ、やめて下さい!なぜ押すんですか!」

「まぁまぁ。いいからちょっと座ってけ、な?」

『宿題は終わったのですか?』

「まぁ、終わりましたけど」

「じゃあ問題ないね」

「何がですか!というか、まさかの九条さんまでそちら側に!?」


大和は、後ろから ぐいぐいと一織を押した。そしてついには、ローテーブルの前へ座らせたのだった。
どうやら自分も参加メンバーなのだと悟った一織。最後まで必死の抵抗を見せた。


「高校生に麻雀を打たせようとするなんて!あなた達は正気ですか!」

『…まぁ “ ただの ” 高校生なら麻雀など打たなくても良いかもしれませんね』にやり

「……それは、どういう意味ですか?」

「「……」」
(あ、何か始まった)

/ 2933ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp